2018年05月29日

人には届けたい大切な想いがある。その想いが伝わる時、人は愛の深さを実感する。「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」

  自分の伝えたい本当の気持ちは、なぜか直接だと伝えたい相手にその通りに伝えることが難しいものです。不思議ですよね?いざ伝えようとするものの、何かが邪魔してそれにブレーキがかかってしまいます。それどころかあらぬことが口から出てしまい、本心ではないことが相手に伝わってしまうこともよくありますよね。なんででしょうかね?本当に人間てやつは。やれやれですね。

そんな時はやっぱり、原始的ですが、手紙に想いをしたため、相手にそれを読んでもらうというのが一番でしょうか。気恥ずかしいところはありますが、手紙を書くと自分で自分を客観視することにもなりますし、紙面に残るだけにより真実に迫ることを書こうとするので素直な気持ちになって想いが書けるのかもしれません。それをもらっった相手の方も、手紙とはそういうものだと解るからこそ、想いが手紙を通して相手に伝わりやすいのだと思います。想いを口から出せない時は、やっぱり、手紙がここ一番で伝えたい自分の想いを替わりに代弁してくれる大事なツールとなり得ます。

本日紹介いたしますのは、想いをその人に代わって手紙に綴り、伝えたい方へ大切な想いを伝える、素敵なお話がたくさんつまった「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」という作品です。

この作品は、”愛”というものを知らないで育った少女が、自分に対して”心から愛している”と言ってくれたその人の、その言葉の意味を知るため、縁あって知った”手紙を代筆する仕事”に従事する中で、多くの人々の伝えたい様々な想いを理解しながら成長し、愛するとはなんなのかを見つけて行く、といったお話です。タイトル名は主人公である少女の名前から来ています。

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この作品のジャンルは”ファンタジー”・”群像劇”となっております。基本はファンタジーなお話なので、物語のつじつまや展開にツッコミを入れる若い方もいるようですが、重箱の角を突っつくことよりも、描かれている人の心の移り変わりや触れ合う心の暖かさにぜひ、目を向けてご覧頂きたい作品だと私は思っております。この作品は”京都アニメーション”が制作したものですが、京都アニメーションは映像が綺麗なことでもよく知られています。背景の美しさ、その中に登場する人物たちの喜怒哀楽の表情や動きを観つつ、それに伴う声優さんの声や雰囲気のBGMに耳を傾ける、そうした楽しみ方で観ていただけたならとても叙情的で優れた作品であると思います。

そして、何より各話の物語がどれも感動的です。戦争で両腕を亡くした主人公・ヴァイオレットが、義手でタイプライターを一生懸命に学び、心を持たなかった(心というものを知らないで育った)彼女が回を追うごとに心を持ち始める、大切な人が最後に残した”愛している”の言葉の意味を知るために。戦争後に再会できていない、大切なあの人にまた逢いたい。これだけ書いていても目頭が熱くなる展開なのですが、孤児で心を持たずに何の疑いもなく戦争の殺戮に加担しながら生きてきた彼女が、代筆の仕事を通して心を持つようになり、今までの自分の行いに自責の念を感じながら自問自答し、前を向いて人を助ける方向の生き方を選択して行く彼女の強い生き方に、より一層の感動をおぼえます。

さらに、ヴァイオレットが代筆する相手とのお話の中で、そのヴァイオレットが書いた手紙によって感謝、そして感動を呼び起こすお話が数多く登場いたします。全13話の作品ですが、10話と11話がとても感動的なお話で、思わず涙腺崩壊いたしました。10話・11話はティッシュもしくはハンカチなしには観れない回だと思います。

また、この作品は群像劇となっておりますので、周りの人たちのそれぞれの生き方も同時に多く語られております。みんなそれぞれに模索しながらその時代を懸命に生きております。戦後をどう生きて行くかという、それぞれの生き方に意志なるものを観ることができます。あくまでアニメですが、自分の意志できちんと人生を選択して生きている彼らを観ると、今の自分は自分の生き方をきちんとした意志を持って未来に向かっているかを自問自答したくなる場面もあります。

さて、そんな登場人物たちの中で、タイトル名にもなっている主人公のヴァイオレットは、最終話までで愛しているの言葉の意味を知ることができるのでしょうか?そして、ヴァイオレットが大切に想うその人とは無事に再会できるのでしょうか?

「お客様がお望みなら、どこへでも駆けつけます。自動手記人形サービス、ヴァイオレット・エヴァーガーデンです。」

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この作品は、京都アニメーションが主催する第5回京都アニメーション大賞に応募があった”暁佳奈”さんの小説が大賞を受賞し、後に”KAエスマ文庫”(京都アニメーション)よりライトノベルとして同タイトル小説が文庫化され、さらにアニメ化となって2018年1月〜3月に”BS11”他で全13話がTV放送されました。文庫は本編全2巻・外伝1巻既刊。

今回の作品の注目の声優さんはやはり、メインヒロインのヴァイオレット役の”石川由依”さんとヴァイオレットが大切だと思っている彼女の上官、ギルベルト・ブーゲンビリア少佐役の”浪川大輔”さんです。石川由依さんは、知る人ぞ知る「進撃の巨人」の主人公・エレンと並ぶメインヒロインである”ミカサ・アッカーマン”を演じている方です。クールビューティで強いミカサに対して、強さと同時に涙を見せる女性らしさのヴァイオレットの演じ分けを見比べてほしいところです。片やの浪川大輔さんは2011年以降の「ルパン三世」の石川五ェ門役を演じている方です。今回の少佐も非常に優しくて男っぷりのいい役です。五ェ門のかっこよさと今回の役柄を観て聴いていただき、同じ声優さんでもキャラが違うと全く同じ人が演じているとは思えないことを実感していただけるかもしれません。

最後にオープニングテーマですが、ヒロインのヴァイオレットの大切な人を想う気持ちがたくさんあふれている、この曲をアップしておきます。アップしたのはこちらの曲を歌っているTRUEさんのフルバージョンタイプのミュージックビデオです。
フルのこちらを聴きつつ、アニメではヴァイオレットの映像を観ながら作品を味わっていただければ幸いです。

オープニングテーマ「Sincerely/TRUE」

それでは愛を知っている方も、まだ本当の愛を知らない方もぜひ、この作品でたくさんの愛を感じてくださいね!

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早くも新作の制作が決定したようです。次回作は今作の続編かどうかはわかりませんが、とても楽しみな一報です。
私にとっては心待ちな作品となりました。

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posted by タカポン at 00:02| Comment(0) | アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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