2020年02月13日

他人のものさしを受け入れ、理解しようとする寛容さの差が、人生に新たな発見と感動の副産物をもたらす。「女子高生の無駄づかい」

「それな、ウケル。カワイイ!」   イマドキの女子高生同士は、大抵、この3つのワードを使えばどんな相手ともうまくコミュニケーションが交わせるらしい。そんな魔法の呪文が存在するなんて、女子高生って、ウケル(笑)。って、早速、ちょっとだけ使ってみました。こういうところがおじさんがおじさんと言われるゆえんですよね。でも、やっぱりおじさんたちには全然似つかわしくない、はるかイスカンダルの彼方のお言葉に思えますね。女子高生、おそるべし!あいにく、我が家にいらっしゃるのは女子高生を現役時代から3回りと5回りしたであろう、女子の方々なので、事の真相はよくわかりません。

大人世代にも、実はこれに近いような、便利な言葉が身近に存在していると思います。「その通りです、楽しいですよね、素敵です!」会話にこの3つを盛り込めば、どんな相手ともそれなりに話を合わせられるので、彼女たちの呪文もまんざら嘘ではないのかもしれませんね。ただ、適切な位置にそれぞれのワードを盛り込むことだけはきちんと意識しないといけませんね。へんなところにぶっこめば、ただの変な人に成り下がりますので(笑)

本日紹介するアニメは、女子高生がたくさん登場するコメディ作品であります。まさに、上のようなエピソードも面白おかしく盛り込まれている、女子高生の日常が描かれた作品です。しかし、普通の女子高生が登場するというよりはむしろ、いささか残念な部分をお持ちの個性が豊かすぎる女子高生たち、がほとんどでございます。だからこそ、面白いのですが。

タイトルは、「女子高生の無駄づかい」です。

どちらかというとあまり偏差値は高くない、入試の答案に名前を書けば割とすんなり入れそうな学校?「さいのたま女子高等学校」を舞台に、この学校に集う世間からピントがずれた女生徒たちが繰り広げる(本人たちはいたってまじめに思って行動している)日常を垣間見るお話です。主な登場人物は、やや世間ずれしている娘から浮世離れした問題児まで高1女子生徒たち8名と、女子高生たちが望む憧れの男性教師像を木っ端みじんに打ち砕く残念な男性担任教師1名です。

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まず1人目は、「型破りな問題児」、通称”バカ”と呼ばれる田中 望(のぞむ)。彼女はとてつもないバカで、学校の成績の点数でロイヤルストレートフラッシュ(10・11・12・13・1点)をたたき出すほどの名実ともにバカなのである。物怖じしない性格で本能の赴くままにいつも行動している。バカなので的外れなことを言うことがいつもほとんどだが、ごく稀に、核心を突いたことを言うことがある。

2人目は、「恋多き漫画家志望」、菊池 茜。アニメや漫画が大好きで、自身でも漫画を描いている。夢は漫画家になることだが、彼女は致命的な作画ミスを犯すほどの漫画の腕前である。オタク趣味のところから通称”オタ”と呼ばれている。BL好きなことをバカに授業中に暴露されている。バカの言動に対するツッコミが半端ない。”バカ”と”ロボ”とは小学校の同級生である。

3人目は、「無機質系天才少女」、鷺宮(さぎのみや) しおり。彼女は全国模試でも10番に入るような秀才でありながら、何故か不相応な「さいのたま女子高」に入学してきた奇特な才女なのである。普段からあまり表情を顔に出すことがない女子だが、表情とは裏腹にかなりの毒舌なために、時折、何事にも動じないバカにさえショックを負わすことがある。無表情なところから通称は”ロボ”。

4人目は、「反抗期中の良い子」、百井 咲久(ももい さく)。背が低く、幼く見えることがコンプレックスで、いつも周りになめられないように虚勢を張って生きている女の子。やや人見知りをする。わざと悪い言葉を使っているが、おばあちゃんっ子で本当はとても優しく良い子。道端に捨てられている空き缶を文句を言いながらきちんと拾って片付けてしまう。幼い見た目から、通称は“ロリ”。

5人目は、「重度の中二病患者」、山本 美波(みなみ)。中二病を患っているために通称は”ヤマイ”。自分は選ばれし者だと思っていて、そのため髪は特別な金髪にし、ケガもしていないのに足や腕に包帯を巻いている。頬っぺたの絆創膏は本人曰く、何かが封印されているらしい?人と群れることを嫌っているが、実は一人ぼっちが嫌な寂しがり屋である。

6人目は「体と頭が弱い優等生」、一 奏(にのまえ かなで)。まじめな性格で勉強は良く出来るがプレッシャーに弱いタイプ。本命の高校受験の日に熱を出して受験できず、「さいのたま女子高」への入学となる。しかし、その不運のおかげで憧れの鷺宮しおりと同じ学校で同じクラスになれたことを喜んでいる。頭は良いが頭が弱いため、なんでも真に受けてしまう。通称”マジメ”。

7人目は、「小悪魔系百合少女」、染谷 リリィ。とても美人な転校生女子。男にモテると思いきや、本人は男性恐怖症で、男の人に触られると蕁麻疹が出るという残念な特異体質の持ち主。女であるバカに触られて何故か唯一、蕁麻疹が出た。逆に女の子が大好きで、何かしらの理由をつけては女子にべたべた触りたがる。ハーフであり、通称は名前の通りで”リリィ”。かなりハイセンスなおしゃれ女子でもある。

8人目は「コミュ障なオカルトマニア」、九条 翡翠(ひすい)。双子の姉妹の姉で、明るく元気で社交的な部分を全部、妹に持っていかれた残念な女子である(妹談)。ホラーやオカルト的なものが子供の頃から大好きで、友達とも話が合わずに、コミュ障で不登校になっていた。妹がバカ・オタ・ロボと親しくなったことがキッカケで姉と仲良くしてほしいと3人に頼み、学校に行かせることになった。彼女の私物は一般女子と違ってカワイイ系ではなく怖い系のものばかり。通称は”マジョ”。

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そして彼女たちのクラス担任である「有名大卒の担任教師」、佐渡 正敬(まさたか)。彼は女子大生が大好きで、それを教え子に伝える必要があったのか、赴任早々、教え子を前に「俺は女子大生派だ!」と、女子高生好きでないことを完全宣言した強者である。生徒からはもちろん、ドン引きされている。しかし、生徒指導や進路相談も含めて、割ときっちりと聖職をこなす良い先生であるのは確かなようだ。通称は”ワセダ”。

物語の大方は、バカ・オタ・ロボの3人のお話が中心となっています。「あのさ、今からすごい事言っていい?」「どうせくだらないことだろう。」「いや、マジですごい。どのくらいすごいかっていうと、」という、バカとオタの会話のくだりにロボが毒舌の合いの手を入れるという、漫才的なやり取りから日常のお話が膨らんでいく流れが主です。そういったいお決まりの展開が結構心地よく、今回は何の話だろうと期待してしまう作品です。その入りから徐々に他の面々にも話が広がりつつ、面白さに厚みが増していきます。

8人のキャラがいますので、それぞれの個人にスポットがあてられる回も当然ありまして、毎回変化に富んで飽きが来ないバラエティな内容・構成になっています。時に、友人の悩みに答える友達のありがたい存在を感じたり、家族を思う祖母と孫の絆に涙しそうになったり、妹の姉を思う姉妹愛を観ることもあったりと、単なるドタバタの面白い面ばかりではなく、しっかりとそのような側面も見れる作品ですのでコメディといっても意外とバカにできない良いお話が詰まってたりします。

女子高生というのは本来、きらきらした世代というイメージが世の中にあって、作者の方はそんな輝ける時代を無駄に毎日グダグダと浪費して過ごしていそうな女子高生タイプをたくさん集めてみたら楽しい、と思ったのでしょうね。若い方がこの作品を観るとそのように素直にとらえるのだと思います。ただし、人生をある程度生きてきたおじさんが観ると、登場してくる8人がみんなふざけた生き方をしているようには見えないんですよね。面白おかしくは確かに見えますが、それだけじゃないんじゃないかなこの子達、なんて観てしまいます。

まだ、経験がないから生き方を試している、自分の生き方・スタイルを模索しているよう見えるのです。他の普通の高校生にしてみれば滑稽に映る各個性であるかもしれません。しかしながら、それぞれがおそらくはその時を真剣に生きているはずなのです。これから先の人生を考えたら、つまらない苦しい人生を送るよりは少なからず楽しい人生を送ったほうがよさげですよね。生き方は人それぞれ。どう生きようかはその人の自由裁量ですが、世の中の基準に縛られすぎると窮屈な生き方に進んでいってしまう危険性も一部はらんでおります。

この作品を見た後、そんな気持ちが沸き起こりました。彼女たちからは「人生をもっと楽しもう!自分らしい生き方を見つけよう!」と言われているような、そんな気がしないでもありません。人生に無駄があるかどうかは周りが判断することではなく、自分が判断するものなのではないでしょうか。

また、みなさんは自分のものさしというものをお持ちだと思いますが、自分のものさしで相手を測る=ものさしに合わない人の考えは受け付けないという傾向にあるんじゃないかと思います。私も人のことはとやかく言えませんが、そうした考え方が人生の幅を狭める原因にもなるでしょうし、つまらない毎日を作り出す根本にもなっているかもしれません。たまにはそのものさしとやらを脇に挟んで、目の前の方と対峙してみると、見えなかったいろんなことが見えたり、楽しい発見や気づきがあるかもしれません。堀固まった考え方は楽ですが、もしかすると、つまらない生き方の元凶になっているかもしれませんよね。

女子高生の無駄づかい8.jpg

この作品は、ウエブコミック配信サイト「コミックNewtype」にて連載中の女性漫画家・”ビーノ”さんによる同タイト漫画が原作です。2019年7月〜9月に”BS11”他にて日本全域で全12話がTV放送されました。”AbemaTV”・”ニコニコ生放送”他でもインターネット配信されております。アニメーション制作は”株式会社パッショーネ”。総監督は「狼と香辛料」を手掛けた”高橋丈夫”さん、シリーズ構成は、「はたらく魔王さま!」「サクラクエスト」「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」のシリーズ構成を担当した”横谷昌宏”さんです。

今回の注目の声優さんは、バカを演じた”赤ア千夏”さんとロリを演じた”長縄まりあ”さんです。赤アさんはかつて、「キルミーベイベー」という日常系コメディアニメ作品の折部やすな役でものすごい破壊力を見せてくれた声優さんです。はちきれ方が半端ないところがあって、オリジナルキャラを生み出す力はさすがは声優さんだなって思わせてくれる方です。長縄さんは「はたらく細胞」の血小板ちゃん役の方といえばわかる方が大勢いるかと思います。とにかく、かわいらしい役柄がお上手で印象に残る方ですね。他にもメジャーな声優さんが結構出演されていますが、まずはこのお二人が特に際立った印象でした。


最後は声優さんが歌っているオープニングテーマとエンディングテーマをお聴きください。

オープニングテーマ
「輪!Moon!dass!cry!/田中 望(赤ア 千夏)・菊池 茜(戸松 遥)・鷺宮 しおり(豊崎愛生)」
エンディングテーマ
「青春のリバーブ/田中 望(赤ア 千夏)・菊池 茜(戸松 遥)・鷺宮 しおり(豊崎愛生)」

最近はさらにテレビドラマ化され、1月24日よりテレビ朝日「金曜ナイトドラマ」枠で23:15〜60分番組が放送されております。アニメとテレビドラマは全くの別ものと捉えて観るとどちらも味わいを持ってみることができます。テレビを先行で観た方はぜひ、アニメもご視聴してみてくださいね。

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posted by タカポン at 01:12| Comment(0) | アニメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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